+I fight near you!+






女官兼兵士をやめたのは、半年前の戦が始まるくらい。



今では、兄様の軍で立派に副将をしてる。





「は居ますか?」





今日も兄様のところで、書簡の整理をしたら鍛練に行こうとしていたんだけど、

それを上手い具合に、諸葛亮様がいらっしゃいました。





「どうかされましたか?今は軍医は足りてると思いましたが・・・」




「ええ、足りてはいますが。そのことで少々お話に参りました。」

「わかりました。今、お茶を入れてきますのでお待ちください。」








一礼をして、茶を用意しにかかる。


私が軍医の仕事をし始めたのも、半年前。





どうせ軍医は、軍団長と共に行動し、時には軍団長を守る護衛にもなる。





だから副将の仕事も共にできるから問題ない。





茶を淹れ、戻れば諸葛亮様と兄様は座っていた。







「姜維様も一緒に聞かれるのですか?」

「ええ、軍のこととなると聞かないわけにもいかないでしょうし。」


「それでは、用件に入らせていただきます。」





諸葛亮様は私が座ったのを見届けると、羽扇をゆったりと動かしながら言う。






「姜維はもちろん知っているとは思いますが、戦後から人事異動が行われています。」



「ええ。姜維様の軍からも何人か異動されましたし、新たに入ったのも知っております。」





何故、此処で人事異動の話なのだろう。

今どこも副将、軍医の不足は聞いてないし、変わりたいという人も聞いていない。





「それならば話が早いです。、貴女に異動していただきます。」


「・・・・・・・え?」






諸葛亮様は、目に笑みを携え見ている。


そちらに向けている視線を兄様に向ければ、やはり、と言った顔をしている。




「どういうことです?今、不足状態の軍は無いのでは・・・」



「、違うのです。この話は、この異動が始まる前からあったものです。

ただ、私が断っていたのですが・・・もう、無理なのですね・・・丞相?」



「はい。」




前々からあった話で、兄様も了承するならば、私は異動しなければいけない。


これは、上からの命令。




「諸葛亮様。この異動で私はどちらに行けばよろしいのでしょうか?

そこの将軍様にも挨拶をしなければなりませんし。」






「馬将軍ですよ。趙将軍と共に先鋒をしている。」






先鋒を強調されるということは、私も先鋒に配置するということ。



そこは激戦区で軍医としての仕事も多いと、先輩は言っていた。








「・・・・・・・・わかりました。それでは、私は失礼します。」





礼をして、部屋を出る。

その足で馬超の居るだろう鍛練場へと向かった。






「丞相、どうして馬超殿なんですか?趙雲殿でもよかったのでは」




「・・・性格の問題でしょうか。先鋒といえど、馬超殿は単騎で敵陣に行ってしまわれるので。

は最近、功績をあげていますし、いざとなれば処置ができます。

貴方とは別の知識に長けていますので。」





















先鋒・・・確かに功績も頑張ってあげているし、医療の知識もある。


けど、馬超・・・・か。

頑張るしかないよね・・!





鍛練場に足を踏み込めば、熱気と練習用の武器が交わる音、そして人の声。


ぐるりと見回して、視界にしっかりと映った金色。


馬超独特の兜と鎧の金色。





「馬将軍。」




あ、馬超には敬語使う必要ないんだった。




「・・・お前が敬語を使うなんて気味悪いぞ。変なものでも食ったか。」



「失礼なこと言わないでよ!これから馬超の軍で戦うんだって。諸葛亮様に言われちゃった。」




「それは本当か!ようやく、アイツも話をのんでくれたか!!

よし、とりあえずお前の実力をみてやる。馬岱、相手をしろ。」




その手合わせに否定する時も無く、場所をあけられてしまった。




「お願いしますね、殿。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」





手合わせは、それとなく打ち合ったものの、勝敗はすぐについた。


力押しに負け、ふらついたところで首に得物をあてられ、終りだ。





「悪くはないな。ま、そのまま岱に指導してもらえ。」

「え、馬超は?」





「俺は、面倒だが奴に礼を言わねばならん。強い軍医をよこしてくれたからな。」




異動先の将にも認められ、完全に異動が決定した。






まずは、この突っ走りの軍になれることが大切かな。











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うぉー!
なんか最近は短編考えてても諸葛がでばる。何故じゃー!
え、水魚パワー?殿は??
まぁ、そんなこんなで馬超の軍に異動しちゃいました☆

でも、馬超とはラブらないぜb
何があっても趙雲だからv

(08.04.29)