これで入院して3日目。
今日は土曜日で、本当なら生徒会の集まりがある日だ!
あー・・・これ出ないと、なりー怒るかも。
前、チカ怒られてたし・・・うわ、嫌だよ!
休みの日だけど、誰か来ないな!!
そうやってベットでゴロゴロ(いや、転がれないけどね)してたら、ノック音。
お母さんは声も掛けるから、違うよね。
お父さんも出張でいないはずだし。
「はーい?誰ー?」
「私だ。」
「かすが!?入ってきて!!」
うわぉ、誰かと思えば愛しのかすがだって!
ドアを開けたかすがは、なぜか制服。
やっぱり集まりあるのかな・・・?
「今日って・・・生徒会の集まりあったりする?」
「ああ。だが、の病室が個室だと知ったら皆が来るそうだ。」
「うそぉ。」
いやいや、来てくれるのは嬉しい。
だけど、何?
そんな大勢にこのスッピン+なんにもしてない髪を見せろと?!
無理。それだけは嫌!チカとかに何か言われちゃうよ!
「かすがぁ・・・手伝って?この姿は無理だよー・・・」
「分かっている。だからお前のメイク用品を持ってきてやったぞ?」
まぁ、なんて気の利く!!愛しのかすがは伊達に親友じゃないね!!
「ありがと!!大好き!!」
それから、かすがにちょっと手伝ってもらってメイクして、髪を梳かして結んだ。
やっぱメイクしないと大勢の前に顔出せないよ。
それを考えると極上ナチュラルメイクなかすがは凄い。
まぁ、それだけ基の容姿がいいってことだけど!(どうせ可愛くないよ!)
あ、昨日佐助とゆっきーにスッピンだった。失敗。
「これで一通り終わったな。あと30分くらいで奴らも来るはずだ。」
「うん。わかった。」
「Hey,!!」
「お、この口調は伊達くんだね。あとー・・・なんで慶ちゃんまで?」
「見舞い行こうかと思ってたら、政宗と会ってさー。一緒に?」
へらへらって笑ってくれるのはいいんだけど、
生徒会の集まりはまともにメンバーだけでやったことない気がする。
ゆっきーとか来たり、なぜか中等部のいつきちゃんとかさ。
「、元気してるかー!?」
「騒々しいわっ、病院なのだから静かにしろ!」
「おっとー?今度は留年バカチカと、なりーだ。そして注意ありがとう。」
バーンッて思いっきりドアを開いた元親に元就は注意をする。
ここはここで面白いんだよね。
まぁ佐助とゆっきーが一番おもしろいけれど。
その後、市が来て、佐助たちが来た。もちろんゆっきーも。
「一応揃ったみたいだな。今回は、じきあるバレンタインについてだが・・・」
「今年は校内にチョコを持ち込ませてはならぬ。何としてでも校門で回収、もしくは教師らの腹に収めるそうだ。」
ん?今聞き捨てならないこと言ったよね、この人。
先生もどんな指令出してんの!!
「はい、なりーっ!!」
「なんだ。」
「あのさ、とりあえず持ってきちゃダメっていうのから抗議したいけど、それは置いといて。
回収もしくは、先生達のお腹に収めるって何それ?ただ先生が私達の食べたいだけじゃないの?」
「バレンタインはチョコがあってこそだぜ?俺もHoneyから貰いたいぜ。」
「俺もこの案は反対するぜ。競うことにもなってんだからよ。」
「俺様もー。どうでもいい子から貰わなくてすむのは嬉しいけど、好きな子からは欲しいなー」
「だよねぇ、命短し、人よ恋せよ!って一番楽しい年齢なのに楽しめないっておかしいよー」
「お前ら一度黙らぬか。」
元就が一度場を沈める。
「それでそういう奴も出るのが分かっていたから、我も反対したが一人で決めるなとのこと。
だからこうして男女がいる生徒会で決めることになったのだ。で、以外の奴はどうなのだ。」
「私は・・・・持ってきたいな。学校でないと渡せぬ。」
だよねぇ・・・かすがは謙信先生が好きだから、渡すチャンスは学校しかないし・・・
謙信先生帰るの結構早いから、取りに帰る時間もないもんね。
「市も・・・長政先輩に約束してしまったの・・・・・だから・・・・」
でたっ、ここも有名カップルだよね。
「ってことで、なりー?」
「教師らには言っておこう。貴様らの腹になどチョコはくれてやらぬと。」
「「「「流石、会長!!!」」」」
とりあえず、バレンタインは大丈夫そうかな?
1ヶ月半くらいしかないから、料理出来るまで回復しなくちゃ!
不要物回収いう教師共の黒い本音。
(07.12.30)