さぁ、トリガーを引け!! 「ねぇ、その指を引かないの?」 壁に追い詰められて、武器を向けても君は笑った。 それはとても嬉しそうに。 オレはを殺したいわけじゃない。 「・・・こっちに戻るつもりはないの?・・・」 「・・・うん。残念ながらもう戻れないよ。」 どうしてキミはそんな悲しそうな顔をして私に武器を向けているの? どうしてその指を引くことを躊躇い、迷っているの? 私は他のマフィアの手にかかるくらいなら、キミに殺されることを願うよ だってキミの近くにいれないんだもの。 キミのファミリーと私のファミリーが敵同士だから 「早くトリガーを引いて?ツナ・・・」 オレの名前を呼ばないで。 まだ・・・気持ちができてないんだから 本当はこの指を外して、この腕で捉えることができたらいいと思う。 だけど、の瞳に射抜かれてそれはできない その瞳は酷く悲しい色に染まり"殺して"と言っている様 是が最後だと自分に言い聞かせ、までの数歩を詰め寄る。 一瞬、触れるだけの口付けを交わしてオレはの米神にそれを突きつけた。 「最後までいい人だったよ、」 「ありがとう、綱吉。私は・・・キミのこと・・・・・・・」 が言葉を紡ぎ終える前に指でトリガーを引いた。 パンッと銃声が2人だけの部屋に響く 「うそでしょ・・・。ありえないよ」 ツナは力が抜けたように壁に背を預け床に座り込んだ。 「遅いよ・・・」 最後の最期にが言った言葉はオレが欲しくていつも望んだ言葉だった。 『大好きだったよ』 こんなことを言われてはもうのことを忘れられない。 きっとオレ自身も伝えたいと望んだ言葉を言うために、彼女だったものを見つめ 「オレも好きだよ、」 あぁ、最期までイヤな人だね。 死んでもオレを縛り付けるんだから。 でも、それが心地よくも感じる。 「あーぁ・・・オレはどこまで愛してたんだよ・・・」 自嘲するように笑い、その部屋を後にした。 ((もう少し、伝えるのが早ければは死ななかったのかな? 否、きっとボスになって染まるオレを受け止めれずに何れは死んでいただろうな。)) back