『いい加減別れなさい。辛くなるのも貴女よ……?』 『ティキポン、そろそろ彼女をどうするか決めてくださいね』 どうしようもないのは曲がりくねる運命。 どうあがいても、二人が共になるのは難しい。 何たって、黒の教団と千年伯爵は相入れないものだから。 コツコツと地面を鳴らしながら、ある場所へと向かっていた。 次第に見えてくる一軒の家。 そして、愛すべき相手の姿が。 「ティキ………ッ!!」 「……」 がパタパタと走り寄り、ティキに抱き着く。 ティキも、抱き留めた。 ただ二人の胸の中は、言葉がぐるぐる回る。 俺は……を捨てる?もしくは殺さなくちゃいけない? こんなに好きなのに。 私はティキにさよならを言わなくちゃ駄目なの? こんなに大好きな彼を。 ううん……今は、まだ…… 「…俺さ、お前をどうにかしなくちゃいけないらしい……」 「うん……殺す?」 怖かった。 の口からその言葉が出てしまうのが。 出たら、この関係は終わりそうで。 それも…どちらかの死によって。 「今すぐ、殺さなきゃ駄目なの?」 「いや、すぐじゃないけど…」 なはその言葉を聞いて嬉しそうに笑った。 そのうち殺されるんだぞ? なのになんで笑える? 「ティキ、じゃあそのことは終わり。 今は敵も味方も関係ない、一つの恋人でいいでしょ? ただのティキと、ただの私…ね?」 確かに今はそれでいい。 時間が許す限りは、二人でいる。 それで十分だ。 「あぁ、そうだな。」 「じゃあ、今年もよろしく。」 「こっちこそ。」 ------------------------------------------------------------------------------- シリアスのほうが書きやs(蹴 ティキヒロインはどっちの勢力につけるべきなんだッ! A HAPPY NEW YERA!! 今年も、よろしくお願いします! back