「ティキー?」


「ん?何どうしたー?」




俺に宿を提供してくれてる愛しい恋人のに呼ばれて、読んでた本から目線を彼女に移動させた。


振り向いた先には、物凄く笑顔の。



















え?俺・・・何かしたっけ?


心に聞いてみても誰も教えてはくれない(あたりまえだけどな)



でも、それで気付いたのは彼女の手には、彼女が大好きだと言ってた雑誌があった。




終わり近いページってことは投稿ページとか雑談ページとかがあった場所だ




それに何が書いてあったというのか。






ちなみに俺は何もしてないし、話題にされるようなことはしてない、(筈だ。自信はないけど。)

























考えてるうちにはゆっくりと近づいてきて開いた右手を俺に向けて振った。








いや、ちょっと!

それは痛いからねっ!?









逃げることもできず、パシンと音を立てて俺の頬にヒット。











いや、まじで俺、何かしたっ!?

どうなのよ、昨日までの俺!!











「な、なに?どうしたの?」




俺は訳も分からず、叩かれて痛む頬をおさえて聞いた

戸惑う俺に構うことなくは笑顔だ(ちょっとくらい彼氏の心配しようよ!)




「ティキ...実験手伝ってv」

「ちょっ・・・・まっ・・・・!!」




有無を言わさず彼女は微笑んだまま、また手を振った。

それから数回、いや数十回以上乾いた音が部屋に響いてた。




























「おっかしいなー」


「何が・・・」



これだけやって何が気に入らないんだよ!!

おかげで頬はトマトみたいに赤く腫れあがっちゃってるんだけど!

折角のかっこいい顔が酷いことになってるんだけど。(自分で言うのも悲しいけど)








「だってね、ビンタで人の鼓膜が破れる事あるんでしょ?なら、何度かやれば殺せそうじゃないの。」





どうしよう、この子馬鹿だよ。

俺も学無しだけど、学あるこの子が馬鹿だよ!

しかも、この理論言うのに凄く真剣なんだって。

だからって彼氏の俺を使うなんて酷いぜ、・・・





















「だからってさ、俺でやることないじゃん。」

「あら、ティキだからやるのよ?愛情の裏返しだと思って?」




そんな愛情欲しくない!

此処で言おう。

俺はMじゃない。どっちかと言えばがMだし俺はSだ!





しかも、ティキはノアだから大丈夫じゃない。と彼女は笑う。


全然、大丈夫じゃないけど・・・

俺はこの笑顔に敵わない。


















何言っても最後に負けるのは俺。





「しょうがないなー。お兄さん優しいから許してやるよ」

「ふふ、ティキありがと。」


とりあえず、君が笑ってくれるなら少しだけ我慢だ。










ビンタは凶器と化すのか

(答えはNoだったわ。でも恨みをはらすにはいい機会だったわ)(え、マジ?)

(えぇ、でもちゃんと好きよ?ティキ)(・・・・・やっぱ敵わねぇな。俺も好きだ、)












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国語の先生がビンタで鼓膜が破れるんですよ。と仰った時から
友達と書くべきだろ!と言っていたものをようやくUP。
多分PC内で3ヶ月ほど眠ってた。(=忘れられてた (ぁ)