オレは今まで人を好きになったりなんかしなかった。 なのにいつの間にか好きになっていたんだ そしてそれに気付いた直後過ちをおかした。 二度と赦されない過ちを・・・ 「神田!!」 いつも無愛想なオレに笑いかけてくれて 「好き、大好きだよ?」 「はっ、寝言は寝て言えよ。」 こんなオレを好きになってくれて その気持ちを蹴っていたのはいつもオレで いつの間にか大切になってた。 それに気付いたのが、とこの任務をしてる最中。 簡単に言ってしまえば、今だ。 気付いた直後にこうなるなんて思いもしなかった。 「・・・・・・・か・・・・・・ん・・・だ・・・?ど・・・・した・・・・・の?」 「、喋るな。」 今、オレの腕の中に居るのは血塗れでか細い息をしているだ。 止血をするために患部を縛ったりもしたのだが、紅い液体は止まることを知らず溢れて の服を、巻いた包帯も、オレの腕も、地面も染めていく。 前にも誰かと(多分モヤシか誰かだ。)任務に行ったときにも、似たようなアクマを敵にしたことがあった。 コピー能力を持ったアクマ。 その時も人を殺しそうになったが、モヤシが防いだ。 オレも・・・あの眼があればこんなことにはならなかったのに。 この悲劇が起きたのは15分ほど前。 アクマを追っているうちに、オレとは逸れてしまった。 しかし、共にエクソシストだから自身は守れるだろう。ということで気にもしなかった(つもりだ。) アクマの逃げた道をどれだけ追いかけても見当たらない もしかして、彼女のほうに行ったのだろうか。 思った途端に押し寄せる不安の波 あまりにも彼女を心配する自分がいたのに気付き、オレはが好きだと気付いた。 遠くの方で爆音が聞こえる。 あれはレベル1だろうか?それとも俺たちが追っていたレベル2だろうか。 どちらにしても、ここらへんには居ないらしい。 そうなれば自然と足は音のするほうへと向けられた。 「・・・・ちっ。こっちは酷いな・・・」 音のしている付近は建物が多く破壊され、元々はアクマだったものが散らばる。 キンッ・・・金属がぶつかりあう音がする。 のイノセンスは剣だから戦っているのだろう。 その音を聞きながら、集まってくる雑魚を片付けていた。 すると不意に音が止み、気配が2つ近づいてくる。 先に来たのはボロボロになっているアクマ。 「・・・・・・・・・・・・」 何か言葉を紡ごうとしたが音にならず、口パクで何か言っている。 『 ま よ わ な い で 。 』 悲しそうな笑みをつくり、無音で言葉を紡いだアクマ。 アクマなのに、何を言うんだ? でも、彼女の笑みに似ていた。 戦場(とくに人が死んだときだ)で彼女が笑っても悲しそうな寂しい笑顔をつくる。 『 り ょ う ほ う を こ う げ き し て 。』 アクマが言葉を紡ぎ終わるくらいに傷は全然負っていないが姿を現す。 するとアクマは、にしっかりを腕を回し固定する。 「な、やめろ!放せ!!」 当然のようには抵抗した。 そこで俺は気付いた。 がでないことに。 彼女とは纏う雰囲気が違うのが分かった。 『 か ん だ 。 い ま だ よ ? さ ぁ 、 は や く 』 オレは言われた通りに六幻でアクマとを攻撃した。 の姿を真似ていたアクマは消え、元の姿を取り戻したが地に落ちる。 今回のアクマは姿を映すというより、交換するタイプだったらしい。 そうして、彼女は腕の中で紅く染まっていった。 「神田・・・・・ありがとう。あれ・・・攻撃し・・・て・・・くれなかったら・・・・無駄・・・死に・・・・するとこ・・・だった・・・」 「ごめん。」 「あや・・・まらな・・・いで・・・」 オレがもっと力を持っていれば、彼女はこうならなかったのに。 「好きよ・・・・あい・・・・してる・・・・・・」 こんな傷ついてもまだそれを言ってくれるのか。 「わかってる・・・オレも・・・好きだ。」 「・・・そぅ・・・・なら・・・ごめんね?・・・・・・でも・・・うれしいよ」 「も・・・寝言は言えないみたい・・・・さみしいな・・・・」 彼女の頬を透明な水が零れ落ちる 最後に笑顔を浮かべ、は眠るように瞼を下ろした。 それが二度と開くことはないけれど。 彼女の言葉を無駄に蹴ってきたことも失敗したし 助けることもできなかったのが悔しかった。 オレは・・・もっと強くなる。 来世で・・・めぐり合ったら絶対守るからな・・・。It is me that murdered you
(でも私は後悔なんかしてないのよ?だって気持ちが知れて嬉しいんだもの) +†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+†+† 2個目が主死ネターっ!!! きっと神田さんは悩みに悩んで攻撃したと思うよ。 本物の神田さんはズバッといくかもしれないけどね・・・!!(柚のサイトの神田は悩むんだよ、きっと! なんか訳わからない内容かも・・・!(マテ 07/04/16 back