「うーん・・・分かんないよー・・・」


隣で唸るのは、オレが拾った、弟子。



実際、アレンの奴と一緒に教団に捨てた筈なんだが・・・



コイツはあっさり見つけにきて、

『エクソシストをしながらもアクマを改造する!』と言って聞かない。



その前にゴーレムすら作れない奴が偉そうだと思うがな。









「ね、クロスー・・・どうすればいいの?」


「・・・またそこか?進歩しない奴だな。」





とか悪口を言いながらも、オレはコイツを気に入ってる。

それなりに飾ればキレイだと思うしな。



ただ問題なのは、コイツがべったりな所為で他の女と会えないということだ。


捌け口が無くなればコイツしかなくなるが・・・

コイツを襲っても大丈夫なのか?








教えながらも横を見れば、真剣にオレの手元を見てるから、

ふし目がちになっていて、睫が影を作っていることから睫が長いのが分かるし、

もう少し目線を下げれば、程よく色付いた唇。






コイツの唇は甘そうだと思えば笑えてくる。



あとは、どう奪ってやるかだ。







くくっと喉で笑ってやれば不思議な顔をして見上げてくる。





色気なんで少ない奴だが、どこか女を感じさせる顔。

女性と少女の間なのだろうか。
















「今日は終わりだ。、片付けろ。」


「はい。」




この片付けろには二つの意味を込めたが、しっかりと感じ取ったらしい。



招かざる客人が訪れたことを。





「じゃあ片付けてくるね?レベル2以上だったらゴーレム送る。」

「ああ。」














がにっと笑うのを見送り、椅子に腰掛けた。



あれが戻ってきたら食事にしようと密かに思いながら。










程よい朱を食らえ










「ただいまー・・・んっ?!」


「血臭ぇ・・」

「な、なにしてんの?!ええっ?ホントに何?!」



「食事だ。」




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何があったかは想像にv