ねぇ、クロス?貴方は今どこに居るの?
私は貴方が来てくれたとき本当に嬉しいのに
貴方は姿を見せてくれないのです。

『』『クロス!どうしたの?』

この時はただ喜んでいて、すぐに行ってしまうなんて知らなかった。
折角会っても、直ぐに居なくなる。

『え、もう行くの?今度は、何処へ?』『江戸だ。』『江、戸?あの・・・アクマの巣に・・・・?』
『そうだ。』『なら、私も連れて行って・・・っ!!』

どうかお願い。待つくらいならば盾になりたいと思う。

『だめだ。』『どうして?!クロスを待つくらいなら・・・盾くらいにはならせてよ!』
『・・・・・・・』『クロス!』

それでも貴方が首を縦に振ることはなかった。
ただ、私を腕の中に入れただけ。

『、お前は俺を悲しませたいのか?』『え・・・?』『何度言えばお前は分かるんだ?俺はお前が好きだと。』
『・・・?』『好きな奴に目の前で死なれても嬉しくないだろうが。バカを守るのは俺の役目だ。』『でも・・・・』

もし、もしも貴方が・・・・
かえってこなかったら?

『大丈夫だ。戻ってくる。』
『信じるよ・・・?気をつけてね、クロス』

そうして貴方は出て行った。
そして、中国から出された船は海上でアクマに襲われて・・・
船は沈んだ。

貴方は生きてるよね?

もう一度、と名を呼んでくれるよね?

信じてるから
いつも空想の世界で
(貴方を見て、待ち続けています。)