「アレン?」






ふわりと愛しい声が背後からした。



「、どうかしましたか?こんなとこに」




「それは私が聞きたいな…アレンがここに居たから私も来たんだよ」




微笑みながら、貴女は僕の隣に座る。

僕が居たのは教団の屋上の壁で、足を外に投げ出していたから、同じようにも足を投げ出す。



僕と違うのは、私服ということ。



私服の白いワンピースが風に乗って遊んでいる。







彼女は変わらない。


僕が笑えば小首を傾げるのも、名前を呼ぶのに微笑みながら呼ぶのだって。






「懐かしいな……」


「何が…?」

「ちょうど、一年なんです。僕たちが会ってから。」





あの日もはワンピースで、喧嘩してた僕と神田の間に来たときも、

ふわりとスカートを踊らせていた。



それが舞い降りた天使みたいと思ったら、イノセンスはあの、ロイヤから受け継いだウィガート


本当に天使の羽を持ってて、ひそかにロイヤよりも似合ってると思ったっけ。









「そっか…もうそんなになるんだ。」

「ええ」



「私、正直アレンと、こうなるなんて予想出来なかったよ。予知能力あるのに」






少し頬を膨らまして、顔を僕からそらす。





それも、変わらない仕草。



だから僕は、隙がある彼女の頬にキスをする。







「えっ、アレン!」




「隙がありましたよ。」

「もぅ……」





少し恥ずかしそうにはにかむのも、貴女に対する愛しさを増やす作用しかなくて。






「予知できなくて、そうなるってことは、僕が彼氏では気に入りませんか?」





いたずらを仕掛ければ、貴女は困ったように笑い、僕がしたみたいに頬にキスをする。







「馬鹿アレン。そんなわけないよ。」




「あはは、知ってますよ。も知ってますか?」




「もちろん。アレンが大切にしてくれてるの。」




意思疎通の恋愛

(相手が大切な程、相手の心を知る)

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一年間ありがとう!
HPを始めてからはもう、幾年たつけど・・・
この「鏡華水月と星凪柚」としては、丁度一年。
だから、初心に戻って『真白』のヒロインとアレン。
あれ、早かったような気もするね。
また今年もよろしくおねがいしますねv

I say that thank you for you who are important...